王子が呪いを解くだろう【掌編】
教えてほしいことがあるとの頼みに、桃果は胸を高鳴らせて頷いた。構ってくれるからといって甘えないように、と内心で自らを律しながら。
楽園の外の恋人たち【掌編】
時間を戻す砂時計がキーとなる、去年と今年の二本の劇。サークルの後輩たちの公演を観た後で、のぞみは恋人と語り合う。
道化たちの帰り道【掌編】
罰ゲームとして、キスを十秒間。打ち上げに来てしまえば、こうなることは考えられた。
大人になれない【掌編】
事故以来、一馬は意識不明のままだ。幼馴染みの二人は今日も病院にいた。
They say...【掌編】
何かにつけてきついことを言う同級生。意地悪だ、嫌がらせだと、周りは言うが。