- 第1回 少女は奏でる 青年は舞う
山の中には似つかわしくない、奇妙な宴にセディカは困惑していた。
- 第2回 祈りが届く 助けが来る
好き好んで語りたかったわけではないが、事情を話すべきだとは思っていたのだ。
- 第3回 虎が遮る 大蛇が塞ぐ
ジョイドはセディカを連れて逃げ、トシュは獣に立ち向かった。
- 第4回 虎の約束 狼の誓い
山を牛耳る首領とその仲間と、トシュは一人で対峙した。
- 第5回 旅路を守る 山路を越える
それからの旅路は平穏なものだった。
- 第6回 王者が語る 亡者が願う
呼びかけを聞きつけて出ていったセディカは、そこに王の姿を認めた。
- 第7回 明日に備える 昨日を探る
亡霊の話は本当なのか。トシュは調査に飛び回る。
- 第8回 王子の誇り 息子の怒り
招き寄せた太子に、トシュは真実を告げた。
- 第9回 謎に躓く 秘密を明かす
偽物だと証明するには――本物を突きつければよい。
- 第10回 奇跡を妬む 摂理を嘆く
国王を前に、セディカは呆然とした。
- 第11回 山を離れる 宮に乗り込む
偽の国王の正体を暴くため、一同は王宮に足を踏み入れた。
- 第12回 狼の奮迅 青年の意地
偽の国王が正体を現した。トシュは一人、立ち向かう。
- 第13回 敵が笑う 友が呼ぶ
地面に押さえつけられたまま、トシュは――抵抗をやめた。
- 第14回 絶望を知る 希望を悟る
寺院に泊まった夜遅く、セディカは不意に起こされた。
- 第15回 母が願う 娘が縋る
祖父の長兄の長男の嫁――遠縁の口から、セディカは思わぬことを聞く。
- 第16回 救いの証明 出会いの証拠
別れを前にしてセディカが受け取ったのは、二人と出会った証拠であるとも言えた。